キャバクラ劇場

☆魔法にかける箱と人のミステリー!☆
シンデレラが息を呑むほど美しく見えたのは、本人が美形だっただけではなく、王子様のいる華やかなお城へいったという「ステージ」があったからです。
物置小屋でドレス来ても、それなりの美しさだったに違いありません。
デパートの1階の化粧品売り場を遠くから見渡すと、キラキラと輝いて見えます。
おかげで商品だけではなく、そこで働いている店員も、そこへ買い物にきたお客様も美しく見えるような気がするのです。
化粧品売り場は「匂いのする水」や「白くなる粉」を売る場所ではなく「みんなが美しくなるステージ」なのです。
キャバクラも「ステージ」です。
女の子が美しく見えるのは、本人の姿形が上等だからというのは当然ですが、お店というステージが重要な要素になるのです。
ステージの設備が整っているお店ほど、お客様は女の子の魔法にかかりやすいのです。
女の子の魔法とは、最初に女の子を見た瞬間にわき上がるものです。
「こんなにかわいいコがいるのか」という感動です。
しかも、キャバは「かわいいコ」が隣に座ってくれるのです。
お客様は、魔法にかかったように女の子に惚れ込みます。
ここで重要なことは、劇場で感動を呼ぶには、十分の数のキャストと十分な数の観客が必要だということです。
集団催眠とまではいいませんが、お客様に魔法をかけるにはまず「人」がいります。
人にはもちろんボーイも含まれます。
目立たず、素早く、確実に女の子の仕事をフォローします。
女の子が手を挙げたら、ささっと寄ってくるのです。
キャストに何度も「すいません」「すいませ~ん!」「すいませぇぇん!!」と謝っている自分を思い出してしまいます。
装置も重要ですね。
調度品に凝るのは基本。ソファーの焼け焦げを透明テープで貼ってあるのを見せられると、自分の上野畳の焼け焦げを思い出し、魔法が解けるのです。


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